大分B-リングス 森社長に聞く|独立リーグの選手の暮らしと、協賛金の使い道

大分B-リングス森社長に聞く 独立リーグ選手の暮らしと協賛金の使い道|株式会社cielo azul

株式会社cielo azulは、大分県初のプロ野球球団・大分B-リングスに協賛しています。2026シーズンのB-リングスは最終節まで優勝争いを続け、2位でシーズンを終えました。当社は来季も協賛を続けます。

独立リーグの選手はどのように暮らし、地元企業の協賛金は何に使われているのか。代表取締役の森 慎一郎さんに2026年10月に伺いました。

独立リーグの選手の暮らし|報酬は1万〜30万円、多くの選手がアルバイトと両立

B-リングスに所属する26名の選手の報酬は、実力や本業の有無によって1万円から30万円まで差があります。

20万円以上の報酬を受け取る選手は、試合や練習を中心に野球に専念しています。一方、10万円以下の選手は、9時から14時までの練習を終えたあとにアルバイトをして生活しています。

今季からは、B-リングスのスポンサー企業で週30時間ほど働きながら野球を続ける選手も1名出てきました。

森さんは来季、スポンサー企業で月15万円ほどの仕事をし、夕方から夜に練習する環境を整えたいと話します。仕事と野球の両立を、球団の方針として確立する考えです。

NPBに進めなかった選手の進路|ファーム球団、社会人野球、海外挑戦、引退

NPBのドラフトにかからなかった選手の進路は、さまざまです。

  • ドラフト対象ではないNPBファーム球団(ハヤテ、オイシックス)の入団テストを受けて入団する
  • 報酬が安定する社会人野球チームに入社する
  • 他の独立リーグ球団に入団する
  • 海外の球団に挑戦する
  • 現役を引退する

大分に独立リーグの球団がある意味|野球をする子どもを減らさないために

球団をつくった動機は、危機感だったといいます。サッカーやバスケットボールにはプロチームがあり、スクールやイベントを通じて競技人口を増やしています。

大分ではJリーグの大分トリニータが毎試合1万人規模の観客を集めています。一方で、地方都市にプロ野球はありません。このままでは野球をする子どもがいなくなる、という思いがありました。

7年目に入る今、中学校の部活動の地域展開が進み、子どもたちのスポーツ環境は大きく変わろうとしています。B-リングスは今後、野球に限らず、女子野球を皮切りに陸上やバレーボールなど、国体レベルのアスリートを支える活動に広げていきます。

B-リングスがアスリートをスカウトして地元企業に紹介し、就職が決まれば、選手は企業で働きながらB-リングスのサポートを受けて競技を続けます。企業にとっては働き手の確保になり、県内のスポーツ界も活性化します。

最終的には、B-リングスが支える選手に月20時間ほど、幼児から中学生までのジュニアスポーツを指導してもらう計画です。中学校の教員に代わる指導者を確保し、育てることにつなげます。

大人のアスリートが子どもを教え、その子どもがまたアスリートになる。この循環を続けるため、県内各地に地域スポーツ文化クラブをつくることを目指しています。

協賛金の使い道|球団収入の9割がスポンサー協賛金、主に選手の報酬とリーグ運営費に

B-リングスの収入は約5,000万円です。そのうち4,500万円、つまり9割がスポンサー企業からの協賛金です。残りは県と市からの委託料(300万円)と、チケット・グッズの売上(200万円)です。

収入金額
スポンサー協賛金4,500万円
県・市からの委託料300万円
チケット・グッズ200万円
支出金額
選手の報酬2,800万円
リーグ負担金(審判、リーグ職員の人件費など)1,000万円
ホームゲームの経費400万円
遠征費300万円

協賛金は、選手の報酬とリーグ負担金にほぼそのまま充てられています。県と市からの委託料では、小学校への巡回指導などを行っています。

当社が大分B-リングスへの協賛を続ける理由

B-リングスでは、協賛金がそのまま選手の暮らしと試合の場を支えています。さらに、選手が働きながら競技を続け、その選手が地域の子どもを教える仕組みをつくろうとしています。

当社がスポーツクラブへの協賛で支えたいのは、最上位のプロリーグの手前で、競技を続ける道をつくっている現場です。B-リングスの取り組みはその考えに合っているため、来季も協賛を続けます。

▶︎ スポーツクラブへの協賛
▶︎ 大分B-リングス 公式サイト