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夫婦におすすめな共通口座とは?銀行の選び方・管理方法を解説

夫婦におすすめな共通口座とは?銀行の選び方・管理方法を解説

企画・執筆・編集:大泉 聡/証券外務員一種

 
共働き夫婦が家計を管理する方法は、大きく分けて「財布を別にして管理する方法」と「財布を同じにして管理する方法」の2つに別れます。
 
とくに決まりがある訳ではないので、基本的には管理しやすい方法を選択すれば問題ありません。しかし、どうせ管理するなら効率良く効果的にお金を管理する方法を選択すべきです。
 
共働き夫婦の家計管理でおすすめなのは、夫婦で「共通口座」を作って管理する方法です。共通口座を預貯金口座として活用したり、生活費を管理する口座として活用することで、自分で使うお金と夫婦で使うお金をわけて管理できます。
 
また、家計管理もシンプルになり夫婦全体の経済状況も把握しやすくなります。無駄使いも防止しやすくなるので、夫婦共通の口座を作るメリットは大きいといえるでしょう。
 
本記事では、共働き夫婦が「共通口座を作ることがおすすめな理由」や「共通口座を使って家計を管理する方法」などを解説したうえで、夫婦の共通口座が作れるおすすめの銀行ランキングをご紹介していきます。

夫婦間での「共通口座」とは?

「夫婦共同で使う口座」のことを一般的に「共通口座」と呼びます。
 
「共通口座」という専用の口座が存在する訳ではありません。夫婦どちらか一方の名義で新しく銀行口座を開設し、その口座を使って家計管理を効率良くおこないます。
 
共通口座の使い方は人それぞれですが、開設した口座で夫婦に関するお金だけを管理すれば、ほかの入出金もないので夫婦の財産状況全体を把握しやすくなります。
 
たとえば、家賃や水光熱費などの公共料金、通信費や車のローンなど、夫婦生活に関するお金を共通口座にまとめれば、固定費として月にいくら使っているかが一目瞭然になります。
 
また、貯蓄用口座として、毎月夫婦で決めた金額をお互いに入金するのもよいでしょう。とくに自分1人では甘えが出て貯金ができない人であれば、お互いの監視がある中で貯金できる「共通口座貯金」はおすすめです。
 
「2人で貯めたお金」という感覚を得られやすいので、夫婦間の絆を深めることにも役立つでしょう。

共働きの夫婦は共通口座で家計を管理するのがおすすめ

これまで共通口座を作ったことがない方にとって、口座を新しく作るだけで本当に家計管理が楽になるのか不安に思う方もいると思います。
 
ここでは、夫婦で共通口座を作る4つのメリットを解説していきます。

夫婦で共通口座を作る4つのメリット
  1. 家計の全体像を把握できる
  2. 家計管理が楽になる
  3. 無駄遣いを防止しやすくなる
  4. 夫婦間で公平に家計を管理できる

家計の全体像を把握できる

夫婦で共通口座を作る1番のメリットは、夫婦の家計全体を把握しやすくなることです。
 
夫婦それぞれの支出と夫婦共同の支出を同じ口座で管理している場合、夫婦共通の支出だけを把握しにくいです。通帳や取引履歴の項目を1つ1つ確認し、夫婦の支出だけを抜き出す作業は時間もかかりますし、効率も悪いです。
 
共通口座を使えば、夫婦に関する支出だけを一元的に管理できます。
 
口座に個人の支出が反映されることもないので、夫婦でどれくらいお金を使っているのかがわかりやすくなります。家計簿もつけやすくなり、無駄使いしている項目が一目でわかるようになるので、家計の立て直しにも役立ちます。

家計管理が楽になる

共通口座なら夫婦間の支出を一元的に管理できるので、家計管理が楽になります。
 
夫婦で共同して生活する場合、家賃や水光熱費、食費など夫婦共同で負担する支出項目が増えます。これらの項目それぞれにつき、お互いの負担割合を決めてそれぞれが管理するのは大変な労力を伴います。負担が大きくなりすぎると、家計管理がうまくいかなくなってしまう恐れもあるでしょう。
 
家計管理を継続するためには、管理方法をできる限りシンプルにすることが重要です。
 
夫婦共通口座を使えば「夫婦それぞれがいくらずつ使ったのか」ではなく「夫婦全体でどれくらい使ったのか」という大きな視点で家計を管理できるようになります。
 
お互いの口座で生活費を分担して支払うよりも、家計管理にかかる負担を大幅に減らすことができるでしょう。

無駄遣いを防止しやすくなる

無駄遣いを減らして貯金をしたいと考えている人にとっても、共通口座でお金を管理するメリットは大きいです。
 
貯金をしなくてはいけないと考えているものの、無駄遣いを減らせず貯金にまでお金を回せない方は多いです。
 
「貯金は来月からでいいや」と甘えが出てしまう方の場合、自分1人では無駄使いを減らすことは難しいでしょう。また、自分では無駄遣いだと思っていなくても、パートナーから見れば貯蓄に回して欲しい支出だと感じることもあります。
 
共通口座でお互いの支出を管理すれば、夫婦間でお互いの支出を管理できます。無駄使いに気づきやすくなり、お互いの支出に関する考え方を話し合うことで、夫婦間の価値観を擦り合わせやすくなるでしょう。

夫婦間で公平に家計を管理できる

共通口座を有効活用すれば、夫婦間での支出負担について、不満を感じることなく家計管理ができます。
 
共働き夫婦の場合、お互いの収入に差があることも珍しくありません。収入差があるにもかかわらず夫婦間での支出に対する負担額が同じだった場合、たとえ夫婦だったとしても不満を持ってしまうでしょう。
 
たとえば、夫の収入が30万円、妻が20万円で、お互いに月々10万円を支払うとした場合には、妻側としては「収入が多いのだからもう少し払って欲しい」と不満を持ってしまう可能性があります。
 
共通口座に毎月一定額を振り込むという家計管理であれば、お互いの収入に応じた生活費負担割合を決めやすくなります。たとえば、「収入の20%を毎月必ず共通口座に入金する」と取り決めしておけば、お互いに不満が溜まりにくくなります。
 
些細な不満でも、それが積み重なると夫婦関係破たんの原因に繋がります。お互いに信頼して結婚生活を継続するためにも、共通口座を作って夫婦間で公平にお金を管理できる方法を選択してはいかがでしょうか。

共通口座を使って家計を管理する方法

人によって共通口座の使い方は異なりますが、ここでは効率良く家計を管理できる方法を3つご紹介します。

効率良く家計を管理できる共通口座の使い方3つ
  1. 共通口座に毎月定額入金し、そこから「生活費」を使う
  2. 共通口座を「貯蓄用口座」として使う
  3. 「生活費口座」と「貯蓄用口座」の2つの共通口座を作る

共通口座に毎月定額入金し、そこから「生活費」を使う

メリット デメリット
・夫婦で協力して家計を管理できる
・家計全体の収支状況を把握しやすい
・残ったお金はそれぞれ自由に使える
・共通口座への入金額で揉める可能性がある
・一時的に収入が減ったり、支出が増える場合に生活費が足りなくなる恐れがある

共通口座に毎月決まった金額を夫婦それぞれが入金し、そこから日々の生活費を支出していく方法です。入金額を定額に、そこから夫婦に関するお金だけを支出するようにすれば、家計全体の状況を把握しやすくなります。
 
前述したように、入金する金額は夫婦それぞれの収入に基づいて決めるのが良いでしょう。具体的な金額を決めるよりも、収入の●%を毎月入金すると決めた方が不満が出にくいです。
 
共通口座から支出すべき項目には、次のようなものがあります。

共通口座から支出すべき項目
  1. 家賃
  2. 水光熱費
  3. 車のローン
  4. 通信費
  5. 食費(外食含む)
  6. 日用品
  7. 旅行 など

飲み会やタバコ、ジムや美容に関する支出など、お互いの趣味に関する支出については自分の口座を使って管理するのがポイントです。共通口座には、夫婦共同で支出すべき項目以外は管理しないようにしましょう。
 
また、共通口座と家計簿アプリを連携させれば、より効率良く家計を管理できるようになります。いつでもどこでも「何にお金を使ったか」がわかるようになるので、お互いの無駄使いをチェックしやすいです。
 
残ったお金はそれぞれが自由に使えるので、ストレスが溜まりにくいのもこの管理方法の魅力的な点の1つです。
 
一方で、共通口座への入金額が少なすぎると、引き落としができず支払い遅れになってしまう恐れがあります。毎月いくら使っているのかを正確に把握したうえで、毎月の入金金額を設定してください。
 
とくに、一時的に支出が増えるタイミングや失業や出産などで収入が減る場合、入金額次第では生活費が足りなくなるおそれがあります。
 
共通口座を生活費口座として使うなら、毎月少し多めに貯金したり、共通口座とは別名義の口座に数か月分の生活費を貯めておくなどして、万が一の時に備えておくのが良いでしょう。

共通口座を「貯蓄用口座」として使う

メリット デメリット
・貯金額が明確になる
・誤って貯金を使ってしまう恐れがない
・「夫婦2人で協力して貯めたお金」であることを認識できるので、夫婦の絆もより深まる
・自分の意思次第では、「今月は厳しいから」といった理由で貯金しないこともできてしまう
・口座名義人がお金にルーズだと、貯金を使い込むこともできてしまう

将来のために夫婦で貯金したいと考えているなら、共通口座を貯蓄用口座として使うのもおすすめです。
 
生活費と同じ口座で貯金していると、いくら貯金できているのかがわかりにくいです。また、貯金していたお金を誤って支払いに使ってしまう恐れもあるでしょう。
 
貯蓄用口座に毎月決まった金額を入金するようにすれば、今現在いくら貯金できているかが明確にわかります。誤って貯金を生活費に使ってしまう恐れもなくなるので、継続できれば、将来の住宅購入費や子どもの教育費などを効率よく貯めることができます。
 
「夫婦2人で協力して貯めたお金」であることを認識しやすくなるので、夫婦の絆もより深まるでしょう。

「生活費口座」と「貯蓄用口座」の2つの共通口座を作る

メリット デメリット
・目的に応じて口座を使い分けることで、家計の透明性が増し、効率良く貯金ができる
・「生活費用口座」と「貯蓄用口座」の名義を分けることで、夫婦間で共通して家計を管理しているという一体感を得られやすい
・目的をしっかり分けないと、生活費と貯蓄がごっちゃになる恐れがある
・口座の数が多ければ多いほど、管理が大変になり無駄使いが増える恐れがある

「生活費口座」と「貯蓄用口座」の2つの共通口座を作れば、生活費の管理と将来に向けた貯金を効率良くこなすことができます。生活費口座を夫名義、貯蓄用口座を妻名義など、名義人を夫婦それぞれが担当すれば、夫婦で家計を管理している実感を得られやすくなるでしょう。
 
口座が増えれば増えるほど管理が大変になるので、基本的に共通口座は2つくらいまでにしておくのが良いでしょう。便利だからといって口座を作りすぎると、逆に管理が大変になり無駄使いが増えてしまう可能性もあります。

夫婦で共通口座を持つ際の注意点

共通口座を開設する際は、次の3つの点に注意してください。

共通口座を開設する際の注意点
  1. 共通口座の目的を明確にする
  2. 共通口座活用のルールを決める
  3. 口座の名義人をどちらにすべきか決める

共通口座の目的を明確にする

夫婦で共通口座を作る際は、口座の使用目的を明確にしてください。
 
主な使用用途は「生活費口座」と「貯蓄用口座」ですが、夫婦によって使用用途はさまざまです。人によっては共通口座に全ての収入・支出をまとめる人もいるでしょう。
 
使用目的は夫婦のライフスタイルに合わせて決めて問題ありませんが、使用目的を明確にしておかないと家計管理が曖昧になるおそれがあります。貯蓄用口座として口座を開設したにもかかわらず、そこから生活費を支出してしまったのでは口座開設の意味がありません。
 
あとあと夫婦間でトラブルになるのを避けるためにも、共通口座の使用目的を明確にしておきましょう。

共通口座活用のルールを決める

共通口座の使用目的を明確にするのと同時に、共通口座のルールについても夫婦間でしっかり話し合っておくようにしましょう。ルールが曖昧だと、家計管理そのものが曖昧になり夫婦間でのトラブルに発展しかねません。
 
たとえば、共通口座を生活費口座として使う場合であれば、夫婦間でどの支出を「生活費」とするのかを明確にしておく必要があります。また、その生活費の妥当な金額についてもしっかり話し合っておく必要があるでしょう。
 
お互いの価値観にズレが生じていると、家計管理も上手く行かなくなります。
 
逆に言えば、夫婦間で価値観が共通しているのであれば、「生活費」に該当する範囲を広げても問題ありません。夫婦によっては、旅行などの夫婦共通で楽しむための娯楽費を「生活費」として計上することもあるからです。
 
共通口座活用のルールを決めるのは、共通口座を利用した家計管理を長続きさせるコツです。口座開設までにパートナーとしっかり価値観を共有しておくようにしましょう。

口座の名義人をどちらにすべきか決める

あまり深く考えずに口座を開設してしまう人が多いですが、共通口座の名義人についても事前にしっかり話し合っておきましょう。
 
「夫婦の共通口座」と聞くと、夫婦共同で名義人となって口座を開設するように聞こえるかもしれませんが、実際にはどちらか一方が名義人となって口座を開設することになります。
 
名義人はどちらでも構いませんが、「収入が多いのが夫だから」などと安易な理由で決めないことをおすすめします。
 
たとえば、口座情報を変更したりキャッシュカード・通帳を紛失した場合、原則名義人が手続きを行う必要があります。もし夫を名義人にしていた場合、日中は仕事で忙しく各種手続きをおこなえない場合があります。
 
名義人以外が手続きをすることもできますが、その場合には、委任状の作成など余計な手間が増えてしまう可能性があります。
 
共通口座の名義人を決める際は、万が一の時の対応まで考えて名義人を決めるのが良いでしょう。

離婚や口座凍結でトラブルに発展する可能性も

名義人によっては、離婚した際や名義人が亡くなった際にトラブルに発展する恐れがあります。
 
もし将来的に離婚することになってしまった場合、共通口座で管理していたお金は全て名義人が持つことになってしまいます。財産分与で当然夫婦間で分割することにはなるものの、口座内で貯金していたお金を使い込まれてしまう可能性もゼロではないでしょう。
 
また、共通口座の名義人が亡くなってしまった場合、銀行に共通口座を凍結されてしまう恐れがあります。口座を凍結されると入出金ができなくなるので、貯金を引き出せなくなったり、生活費が引き落とされなくなる恐れがあります。
 
口座開設をする際にここまで考えている方は多くはありませんが、できれば将来的に発生する可能性のあるトラブルまで想定して名義人を決めるようにしましょう。

夫婦共通口座を作る際の銀行の選び方・ポイント

共通口座を作ることを決めたとしても、実際どこの銀行で口座を作るべきか迷ってしまうと思います。
 
もちろん、現在使っている銀行で新たに口座を開設してもいいのですが、口座の目的に合っている銀行の方が、より便利に家計を管理できます。
 
ここでは、夫婦共通口座を作る際の銀行の選び方・ポイントを3つご紹介していきます。

夫婦共通口座を作る際の銀行の選び方・ポイント
  1. 家族カードを作成できるかどうか
  2. ATM手数料・振込手数料・金利
  3. サポートやアプリの使いやすさ

家族カードを作成できるかどうか

夫婦で共通の口座を開設するなら、家族カードを作成できる銀行を選ぶようにしましょう。
 
家族カードとは、名義人と生計を同一にする親族が使用できるカードのことです。
 
家族カードがあれば、わざわざ名義人のカードを貸し借りする必要はありません。たとえば、夫名義の共通口座から妻名義の家族カードでお金を引き出せるようになります。
 
ほとんどの銀行で家族カードを作成することができますが、銀行によっては家族カードを作れない場合もあります。あとあと後悔しないためにも、口座開設前に家族カード発行の有無を確認しておきましょう。

ATM手数料・振込手数料・金利

共通口座を生活費口座として使う場合、お金の入手金や振込回数が多くなることが予想されます。
 
手数料は数百円であることがほとんどですが、積み重なれば年間で数万円になるケースも多いです。そのため、口座を開設する際には手数料の額や手数料が無料になる回数・条件などについても確認しておくのがよいでしょう。
 
また、貯金口座として使う予定であれば、預金金利もしっかり確認しておきましょう。同じ金額を貯金する場合でも、預金金利が違えば当然得られる利息も変わります。
 
最近では、手数料が安く金利の高いネット銀行の利用者が多い傾向にあります。
 
ネット銀行に漠然とした恐怖心を抱いている方も多いですが、利用者に魅力的なサービスを提供しているネット銀行も多いです。共通口座を開設しようと考える場合は、ネット銀行も選択肢に入れることをおすすめします。

サポートやアプリの使いやすさ

銀行側のサポート体制やアプリの使いやすさを売りにしている銀行であれば、安心してお金の管理をすることができます。
 
提供されているスマホアプリによって利用できるサービスは異なりますが、基本的には残高照会や取引履歴の確認、振込手続きや基本情報の変更などがおこなえます。
 
ネット銀行などでは、スマホアプリを使うことでキャッシュカードを持たずにATMで取引できるサービスなどもあり、上手く活用できれば非常に便利です。
 
また、サポート体制については、土日祝日、夜間などでもサポートを受けられるかも確認しておきましょう。とくにネット銀行の場合、実際の店舗がない場合も多いので、サポート体制に不安があると利用しにくいです。

夫婦の共通口座が作れるおすすめの銀行ランキング

共通口座を開設する銀行の選び方はわかったものの、結局どの銀行にすればいいのかわからない方も多いでしょう。
 
ここでは、共通口座開設でおすすめの銀行を3つご紹介します。それぞれの銀行の特徴を解説していきますので、銀行選びの参考にしてください。

順位 銀行名 特徴
第1位 ゆうちょ銀行 ・全国に支店があり、コンビニや商業施設でも基本的にATMが設置されているため、日常使いに便利
・日本郵政グループの銀行であり、経営が安定していることから信頼性が高い
・出入金手数料はゆうちょ銀行のATM使用時は無料なので、コスト面も優れている
第2位 楽天銀行 ・初心者でもおすすめのネット銀行
・ランクに応じて手数料が一定回数無料になる
・取引に応じて楽天ポイントが貯まるので、楽天経済圏で生活している人におすすめ
・楽天証券や楽天モバイルなどと併用することで、ポイント獲得率がアップする
第3位 住信SBIネット銀行 ・振込や手数料が圧倒的に安く設定されているので、入金用途が多い人におすすめ
・5年もの定期預金の金利も高めに設定されているので、貯蓄目的で口座を開設したい人にもおすすめ
・スマホアプリが使いやすく、夫婦で共同して家計管理しやすい
・目的別口座、や「定額自動振替サービス」などの便利なサービスを活用すれば、わざわざ全体貯口座と貯蓄用口座を分けずに家計管理ができる

夫婦の共通口座でよくある質問 (FAQ)

夫婦で共同名義の銀行口座は作れる?
夫婦共同名義で口座を作ることはできません。口座内のお金は口座名義人が所有者であるとみなされるため、共同名義では権利関係が複雑になる恐れがあるからです。
 
たとえ夫婦であっても共同名義での口座は作れないので、あらかじめどちらを名義人にするかしっかり話し合っておくようにしましょう。
 
なお、夫婦で管理する共通口座を第三者名義(ほかの家族名義など)にすることは避けてください。たとえ親族であっても、お金の管理を当事者以外に任せるべきではないからです。
同棲カップルが共通口座を作るメリットは?
同棲しているカップル同士で共通口座を作れば、パートナーとお金の管理をしやすくなるというメリットがあります。
 
まだ結婚していない場合、共通の支出については曖昧なままになっていることが多いです。お互いの支出を把握できるようになれば、パートナーのお金に対する価値観も把握することができます。
 
「この人がこんなにお金にルーズだとは知らなかった」と結婚後に後悔することもなくなるので、将来的に結婚を考えているカップルにおすすめです。
 
ただし、必要以上のお金を共通口座で管理するのはやめてください。口座名義人が悪意を持っていた場合、貯金を全て持って行かれて音信不通になる可能性もゼロではありません。
 
まだ結婚していない以上、お金の管理を任せることのリスクもしっかり頭に入れておきましょう。

まとめ|共通口座を賢く使って将来のための貯金をしよう

お金の問題は非常にセンシティブな問題です。たとえ夫婦間でも満足に話し合えないことも多く、お金の管理を曖昧なままにしてしまっているケースも多く見られます。
 
夫婦で共同生活を送る以上、お金の問題は避けて通れない問題です。共通口座を有効に使えば、夫婦による平等な家計管理が実現できます。また、お互いが常に家計のことを考えてお金を管理することで、夫婦の一体感を強めることもできるでしょう。
 
「生活費口座」「貯蓄用口座」など共通口座の使用目的はさまざまです。口座の目的やルールを明確にして、より効率的な家計管理を目指しましょう。

この記事の執筆者

株式会社cielo azul

大泉 聡
株式会社cielo azul代表。横浜市立大学卒。東京電力ホールディングス株式会社にて、決算業務や財務の仕事に携わる。会社設立後、約7年間にわたって、借金問題の解決に向けた専門サイト「債務整理相談ナビ」を運営。

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